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001 花楓
「はぁ……ねむ。ねよ。」
そう言いながら私は再び眠りにつこうとした。
しかし、学校がないからって、
ここが廃れた地球だからって、
怠けていいわけじゃないらしい。
どうやら私は地球に取り残された子供達の一人らしく、
汚染された地球を綺麗にする役割をもっているらしい。
なんで取り残されたんだって聞かれると、それはまぁ宇宙船が重量オーバーになってしまったらしく。
なんとその子供達の人数は私含め6人。
…………この人数で地球を綺麗にするのかよ。
無理があるだろ。
地球どんだけ広いと思ってんの。
せめて大人の一人や二人ここに置いてけ。
馬鹿じゃないのか。
そういう完璧な意志で、
私は今日も引きこもるのである。
……いや別に引きこもってんの自慢にしてないんだけどね。
わざわざする必要ないし、相手いないし。
てなわけで、暖かい布団を頭までかぶり、ぬくぬくと幸せな気分で眠りにつこうとした。
あぁ、最高。
オフトゥンだけが私の味方だよ。
パソコンは、でっかい隕石がどっかの国に落ちて以来使えなくなっちゃってるし。
そう思っていたら。
「ここにいたのかっ、サトハラとかいうものはっ!!」
変な怒号と共に凄まじい音がした。
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