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お昼休憩になった。 近藤君は達成会の次の週から、お弁当を持ってきているにもかかわらず、モズクを入手すると出かけていく。 多分、金沢さんと一緒なんでしょう。 青春ですね。 「ねぇ、ねぇ、新藤さん、新藤さんについての噂が流れてるって知ってる?」 お弁当箱の蓋を開けようと思ったら、隣にやってきた安田さんにとんでもないことを言われて手が止った。 ま、ま、まさか、課長と私の不適切な関係がバレてしまったのではなかろうか。 このまま、どちらかが異動になってしまうのだろうか。 なんて、頭の中が高速回転しだしたときに。 「どんな噂だよ、安田。」 安田さんとは反対側の隣にいる課長が安田さんに質問している。 あぁ、これで、本当に課長と私の不適切な関係に関する噂だったらどうしよう。 「新藤さんと飲み会をすると、幸せなカップルが誕生するって。と言うか、新藤さんに頼めば、両想いになるらしいみたいな。」 クスクス笑いながら水谷君を見る安田さん。 それ、流したのってアナタじゃないですか? とかって、聞けるわけもない。 「なんかね、金沢さんが、新藤さんのおかげで近藤君とうまくいったって話をしていたら、斉藤主任と杉山さんも新藤さん達と達成会のときに絡んでてその後いい雰囲気じゃないって噂になっててさ。で、その斉藤主任が、お友達と新藤さんたちと飲み会したときに俺の友達が彼女ができたぞって話になって。」 ついでに、水谷君と安田さんもその噂に入ってるわけですよね・・・。 って言うか、ここでお昼ご飯を食べてる時点でバレバレ。 「一つ、聞いてもよろしいでしょうか。」 「ん?何?」 お弁当箱の蓋を開けて。 チラッと課長のお弁当箱の中身を見て、絶句。 なぜ・・・。 「その飲み会、全部、課長も絡んでますよ?なぜ、噂は、私なんでしょうか・・・。」 「えっ?だって、新藤さん、アルコールが入るとイタコみたいになるって噂だよ。」 ガーン。 ガーン。 ガーン。 ゲラゲラ笑いだした水谷君と課長に、肩をプルプル震わせてる佐藤係長。 あぁ、どこからバレたんだろう。
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