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「やっぱりおやつは300円まででしたか?」
「あぁ、バナナはおやつに入らなかったな。遠足だろ。」
「はい、修学旅行は500円までおやつ、良かったですよ、懐かしい。」
「ふん、俺のとこもそうだったぞ。」
おやつをポイポイっとカゴの中にいくつか放り込んだ。
カゴの中を見て、笑った。
一人暮らしの男の人ってこんなに食べるんだと。
「おい、何で笑うんだよ。」
「えっ、男の人ってすごくたくさん、食べるんだなって思ったからですよ。一人暮らしじゃないみたいな量じゃないですか。」
「誰かさんが泊まりに来てもいいようにだよ。」
「・・・。ないですってば。」
「とか言いつつ、これとかこれとか買って置いておくんだろ?」
ニヤリと笑って私の今日の戦利品を指差してくる。
「持って帰ってもいいんですよ。」
「ダメだろ。」
何気に、腰に手をまわすのは本当に止めて欲しい。
私のマワシが・・・。
そして、体の側面が課長にくっついてる状態も気になる。
無駄にドキドキさせないで欲しい。
見上げても、課長はご機嫌そうな顔のままだ。
私だけがいっぱいいっぱいに違いない。
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