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「みゅー、もうすぐできるぞ!!」 「ダメです、まだ見つかりません。」 何をしているって、買い物から帰ってきてから私は勇気に貰った命の次に大切なネックレスの捜索。 課長はお昼ご飯を作っていたのだ。 どちらが先にミッションを成功させるかを競っていたのだけれども。 課長のミッションはポッシブルでも私のミッションはインポッシブルなようだ・・・。 精巧に作られた変装マスクで課長になりすまして、どこに私がしまいこんだのか、聞きだしたいくらいだ。 誰に聞きだす? 課長に聞きだせないじゃないか。 どんなに精巧な変装マスクでも本人に遭遇したら、子供の頃にみたアニメのコピー人形になってしまう・・・。 オーマイガー。 遠くで呼んでる声がする・・・。 「みゅー、さっさと来いよ。お前の負けだ!!!」 トボトボと脱衣所から課長のいらっしゃる居間に。 勝ち誇った顔をして、隣に座れと課長の隣をポンポンされる。 近い。 絶対に近い気がする。 「あのですね、近くないですか?それと、なぜ、隣なんですか?」 言いつつ、ほんの少し、課長との間に距離を保って座ってみた。 「近くないだろ。向かい合わせで座ったら、みゅーのことばっか見て食べられなくなるだろ。」 いやいや、普通にお店でお向かいで座って食べてたし、課長は私よりも食べ終わるのがいつも早いはず・・・。 「ウソつきは嫌いですよ。」 「ちっ。隣にいたらいつでも触れるだろ。言わせるなよ、恥ずかしい。」 ゾクゾクした。 聞いてるこっちが恥ずかしい。 課長の人格が崩壊していってる。 これがノーマルな課長だったら、いつもの課長はなんだ? 会社での課長は偽物なのか?
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