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休憩を済ませ、また図書館に戻る。
時計はもう4時を示そうとしている。
僕はきりがいいところまで来たから問題集を閉じる。
そして悠大の方へ目をやる。
悠大は集中していて僕の視線には気づいてない。
こう見ると…なんかかっこいいな。
男の僕でも思うくらいだから、きっと女子からも人気あるんだろうなあ。
もし女子に告白とかされたら…悠大は付き合ったりするのかな。
そうなると僕との時間は要らなくなっちゃうかな。
それは寂しいなあ…。
***
俺は今日すごく集中している。
余計な事を考えてしまわないように、ただひたすら問題集に集中する。
余計な事というのは、主に聖人のことで…
まあ余計って言葉はおかしいが。
少しでも考えると変に意識してしまうので平静を装う。
今の聖人との関係を壊したくないから。
どうやら聖人はもう今日の分を終えたみたいだ。
気のせいかもしれないが、さっきから見られている気がする。
そう思ってしまったら一気に集中が吹っ飛んだ。
はあ…。今日はこれで終わっておこう。
そして俺も問題集を片付ける。
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