10年間

3/7
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
10年間の内の8年間はかなり耐える生活だったと思う。 性欲量が多い私に対して、旦那くんはどんどん淡泊具合に拍車をかけていき、私がお願いしても『またぁ~?』って言って断られる日々。 枕を濡らしながら寝る日も少なくありませんでした。 ひどい月は1ヶ月に1回とか!今思い出しても寒気がしてくる。 普段からスキンシップが多いわけでもなく、ちょっかい掛けられることもなく。 家族であればいい、それだけのようでした。 女として私は見られていないってずっと思ってきた。 もちろん話を聞いてもらって、説明したり喧嘩したりさまざまなことはしてきた。 それでも恥を忍んでお願いしても、あっさり『またぁ~?』返し! 『プレッシャー掛かるとねぇ』 『寂しいって何が?』などなど…基本悪気がない人なのでサクッとそんな事言われ続けてた。 優しければいいのか、真面目であればいいのか、家族思いであればいいのか。 夫婦として、女として私の人生は?って考え出していっぱいいっぱいになり、ある時離婚を申し出た。 「これ以上女として相手してもらえないなら、他の人を探したい。 私がどれだけ好きかわかってない。 このままの生活で自分の人生歳をとりたくない。」 『そこまで考えてるなんて思ってなかった。 頑張るよ、努力するし、ちゃんと見ていくよ。』 旦那くんが言ってくれたことはこんな感じ。 これからも頑張れる、楽しく仲良くしていこうって8年目にして思えた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!