10年間

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N駅で18時に。家から車で30分かけてYくんとの約束に私は17時59分には到着。 [着いたよ♪] 既読がつかない…… ドキドキしながら来たのに… やられたかなぁ~なんて考えてた。 18時10分。 [ごめん! 少し遅れる。] ラインで連絡があった。 とにかく不安になりながらも、あまり何も考えないようにYくんを待ってみた。 さらに待って18時30分。 自分の車の反対側車線に1台のタクシーが停まったのを視界の中にとらえつつ、あまり見ないようにしていたら、降りてきた人影が私の助手席辺りまで来た。 私が顔をあげるとYくんだった。 車に乗り込んで、 [ごめん。寝ちゃってて起きたら18時過ぎてた。] とのこと。 ドタキャンされなくて良かった… 私の内心はそう思ってた。 それからゆっくり駅を出て繁華街の方まで向かった。 Yくんが19時にお店を予約してくれてたから、とりあえずお店まで向かった。 Yくんが遅れて来た理由は、宅飲みで朝10時から飲んでて出掛けるまで少し寝ようと思ったらしい。 奥さんに18時過ぎに起こされて慌ててシャワーを浴びて、近いのにタクシー使ってきたって言ってた。 すごい焦ったって言ってたけど、実際はそんなふうには見えなかったな。 お店までの道中、 [ここ俺の実家。] [ここ俺の会社。] すごい勢いでYくんしゃべるしゃべる! 奥さんの事や子供の事や、仕事は何をしてるとか、友達の事とか、聞いてもいないのにしゃべってた。 そんな事まで私に話していいの?… 私は驚きながらも話をとにかく聞いてた。 Yくんのナビ通り繁華街に着いて、パーキングに駐車した。 二人で並んで店まで歩き出した。 実は店の場所がわからないらしい。 予約はしたもののYくんの後輩にいい店がないか聞いて決めたから、場所がはっきりわかんないって。 私はすぐにスマホのマップで検索した。 マップを見ながらとにかく歩いた。 予約の時間も過ぎてたし、沢山歩いて汗まで出てきた。 なんとかお店にたどり着いて、個室に通されてから何となく話の流れで私の姉の話になった。 『お姉ちゃん紹介してよー。』 なんとなく雰囲気からして、Yくんが投げやりな感じがしたから、軽くスルーして姉の写真を普通に見せてみた。 彼氏が居るとかなんとか話して私の弟の話もしたりして、とにかく色々会話をしようと心掛けてたら、だんだんYくん普通に戻ってきた。 まあ酔っ払いな感じはあったみたいだけど。
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