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後からシラフのYくんに聞いてみたら、この時は私が呆れてるって思ったらしい。
遅刻もして、道にも迷って自信喪失状態だったって。
お店二人で探して楽しかったじゃんって言っておいた。
本当はそんな事より、したこともないお店の予約をしてくれたYくんに実はキュンキュンきてた。
お店を出て二人で歩きだした。
『手繋ごう。』
って言って直ぐ手をとられた。
なんかホッとして嬉しかった。
パーキングまで仲良く歩いた。
途中腰を支えられたり手をつないだり、とにかく仲良くパーキングを二人で探しながら向かった。
パーキングに着くと手を離してYくんさっさと精算機まで行っちゃった。
「ナンバー教えてー。」
自分の車の駐車ナンバーを伝えると、お金を入れて精算してくれた。
私はお礼を言って車に乗り込んだ。
普段旦那くんと一緒に居ると何でも自分でやっちゃうから、Yくんの男らしさや強引さを目の当たりにすると、とにかくキュンキュンした。
2軒目も1軒目同様に楽しく飲んで、Yくんは結構酔っぱらってた。
帰りの車に乗り込んでエンジンかけるとYくんが、
「キスしよう。」
って言ってきた。
『いいよ。』
「Aちゃんからして。」
『えっ?! Yくんからでしょ!』
手を引かれて初めてキスをした。
パーキングを出て車を走らせた。
車の中でもずっと手を繋いだままだった。
まだ帰りたくないな……
そお思ってたら、
「これからどおする?」
『どおしようねぇ。』
「○○○○行ってよ。」
『いいよ。でも私生理だからね。』
Yくんがカタカナの名前の場所を言ってきたから、そこがホテルだってすぐにわかった。
ずるかったけど、生理だって言っておいて遠回しにエッチはしないよっていう意味合いで答えておいた。
ホテルではYくんの強引さに磨きがかかった。
落ち着いてもらうのに一苦労した。
この日はもちろん一線は越えなかった。
まだそこまで気を許せてなかったし、何よりも気持ちが追い付いてない気がした。
ホテルを出てYくんを家の近くまで送ってった。
別れ際たくさんキスしてこの日はバイバイした。
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