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「……アサキ……キミがヒサシの言っていた
実力派ディーヴァ……か……」
髪をかきあげながら語りかけるアツシの言葉に
赤くなって、慌てふためきながら頷くアサキ……
緊張を呑み込みながら続けざま
ゴクリと喉を鳴らしてアツシに訪ねる……
「ヒサシたちの演奏に目をつけてたって事は……!」
「……ああ。 今日のライブの出来次第では
ウチのレーベルからデビューって事も考えてるけどな……」
アツシの言葉にアサキとトールは声をあげて驚いた。
「……なにより、ヒサシたちの演奏に加えて
当人イチオシのディーヴァが加入したんだ……
……今日は楽しませてもらうよ……!」
思いがけない言葉に
アサキは自身を指差しながら
パクパクと口をさせているが、まるで声が出ない……
「……なんか……夢みたいな話だ……
ヒサシ……お前……すげえっ……!」
珍しく感情を露にして喜ぶトールに笑顔で応えるヒサシ……
そこへ、体育館裏にある
「特別な場所」から帰ってきたユータが合流した。
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