#3 アツシ

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「……アサキ……キミがヒサシの言っていた  実力派ディーヴァ……か……」 髪をかきあげながら語りかけるアツシの言葉に 赤くなって、慌てふためきながら頷くアサキ…… 緊張を呑み込みながら続けざま ゴクリと喉を鳴らしてアツシに訪ねる…… 「ヒサシたちの演奏に目をつけてたって事は……!」 「……ああ。 今日のライブの出来次第では  ウチのレーベルからデビューって事も考えてるけどな……」 アツシの言葉にアサキとトールは声をあげて驚いた。 「……なにより、ヒサシたちの演奏に加えて  当人イチオシのディーヴァが加入したんだ……  ……今日は楽しませてもらうよ……!」 思いがけない言葉に アサキは自身を指差しながら パクパクと口をさせているが、まるで声が出ない…… 「……なんか……夢みたいな話だ……  ヒサシ……お前……すげえっ……!」 珍しく感情を露にして喜ぶトールに笑顔で応えるヒサシ…… そこへ、体育館裏にある 「特別な場所」から帰ってきたユータが合流した。
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