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「第3回 目黒台ソニックフェスティバルに参加の生徒は
至急、体育館まで集合して下さい。 繰り返します……」
アサキちゃんが荷物を手に、ユータに呼び掛ける。
「さ、行こうよユータ!
つぼみ! あんたの話は後でゆっくり聞いてあげるから。
ステージ終わるまでおとなしく待ってなさい!」
えぇぇぇぇ――――!!
おとなしく待ってたら
みんなと一緒にライブ楽しめないじゃん!
まるで手の掛かる子供みたいな扱いをされて膨れている私に
突如、体育館に向けて歩き出したユータが振り返りこう言った。
「あ……つぼみ、ちょっと一緒に付いてきてよ。
アサキ――――! 先行ってて――――! すぐ向かうから!」
――――――――!!
な、な、な、なんだろ……!
ユータにつれられて向かった先は
体育館脇の細い路地……
その先には体育館裏口の扉が見えて
中は体育器具室と繋がっている……
え、え、エェェェェ――――!!
こんな人気のないところへ連れ出して……
私、いったいどうなっちゃうの――――!?
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