#2 特別な場所

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……カ……カワイイ……! 斜にうつむきながら……クッションを差し出すユータ…… こんなユータ……初めて見たよ…… しどろもどろになって必死で私に この場所で観てもらう事を願ってる…… ユータもやっぱり……私と同じ高校生なんだなって 改めて気付かされた瞬間……当たり前……なんだけどね……! 私はピンクのクッションに手を伸ばし それを口もとにまで抱いてギュッ……とする…… そして……微笑みながら…… 「私……だけだよ……!  この場所……誰にも教えないでね……!」 なぜだか……自然に言えた…… いつもみたいにワタワタしないで 自分の気持ち……素直に言えた…… それは多分……ユータが自分の弱さ 隠さず私に……教えてくれたから…… そしてその後、ユータのくれた言葉は 私の胸に、熱く言い知れない幸せをくれたんだ……! 「あ、当たり前だろ……?  ……特別な場所……なんだから……!  誰にも教えねーし……ってか、教えらんねーし……!」
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