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……カ……カワイイ……!
斜にうつむきながら……クッションを差し出すユータ……
こんなユータ……初めて見たよ……
しどろもどろになって必死で私に
この場所で観てもらう事を願ってる……
ユータもやっぱり……私と同じ高校生なんだなって
改めて気付かされた瞬間……当たり前……なんだけどね……!
私はピンクのクッションに手を伸ばし
それを口もとにまで抱いてギュッ……とする……
そして……微笑みながら……
「私……だけだよ……!
この場所……誰にも教えないでね……!」
なぜだか……自然に言えた……
いつもみたいにワタワタしないで
自分の気持ち……素直に言えた……
それは多分……ユータが自分の弱さ
隠さず私に……教えてくれたから……
そしてその後、ユータのくれた言葉は
私の胸に、熱く言い知れない幸せをくれたんだ……!
「あ、当たり前だろ……?
……特別な場所……なんだから……!
誰にも教えねーし……ってか、教えらんねーし……!」
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