第11章:i Shadow.-後編-

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「それでは只今より、新郎・学(まなぶ)さん、新婦・由依(ゆい)さんの披露宴をここに開催いたします。皆様盛大な拍手を!」 「ワーっ」 パチパチパチ… 仲人(なこうど)のアナウンスにより、いよいよパーティーが始まった。 奈央子と優は二人で一緒に会場の後ろの方に立っていて、真正面のステージを眺めていた。 会場は とても広く、天井はやはり きらびやかなシャンデリアが光輝いている。奈央子も優も、今にも落ちて来るんじゃないかと思うくらいに、とても大きかった。 新郎新婦の席であるステージは、細長いテーブルを中心にして華やかな花束で装飾が施されており、招待客のテーブルは、真っ白なクロスが敷かれた大きな丸いテーブルが、いくつも設置されている。テーブルの上には豪華な料理が並んでおり、昼飯であるが、奈央子は見ているだけで もうディナーの様な気分になった。 そんな中、拍手がさらに大きくなったかと思うと、右側の扉が開いて新郎新婦が入場して来た。 奈央子が改めて辺りを見渡すと、皆 男女のペアを組んで手を繋いでたりしている。 ふとカップル制だという事を思い出した。
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