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#1 打ち上げっ！
「それじゃ…… せーの…… カンパーイ――――！！」
MARVELOUS 優 勝 おめでと――――っっ！！」
興奮冷めやらぬステージが終わったあと
私たちは後夜祭を抜け出し、駅前のカラオケボックスにて
アサキちゃんたちと、ささやかな打ち上げをした。
結果は……もちろん優勝！
上級生のバンドを見事、全て抑えての完全優勝だったよ！
まあ……あれだけの実力差を見せ付けたら……
当然なんだろうけど……ね！
でも……その優勝の事実よりも私が驚いているのは
たった今、行われている打ち上げのメンバー……
マーヴェラスのメンバー4人と私、そして
驚いた事になんと、A'zNAILのアツシがきてくれたんだよ……！？
はわわゎ……これって……すごい事なんじゃ……？？
「打ち上げ……？ このあと……？
……特に予定はないから……別に構わないが……」
必死で打ち上げに誘うヒサシに根負けしたのか……呆れたのか
意外と冷静な口ぶりでアツシは
打ち上げに参加する事をＯＫしてくれた。
しかし……噂には聞いていたけど……
……アツシって本当にイケメン……！
これなら音楽なんてやってなくても
モデルや俳優で通用しちゃうんじゃないの？？
年齢もまだ20代半ばなのに
あんな街中でも見掛けないような高級車……
そして、汐留にある高層マンションを
プライベートスタジオ付きで持ってるなんて……
さすが……売れてるミュージシャンは……違うっ……！
私が隣でみとれていると
不意にアツシがこっちを向いたから
瞬間的に目が合ってしまい、私はいつもの如く
恥ずかしながら慌てて下を向いてしまった……！
なんてクールで鋭い瞳なんだろう……
そして……ドキドキしながらうつむいていると
そのクールなカリスマミュージシャンがなんと……
私ごとき一介の地味な女子高生に話しかけて来たのだ……！
「つぼみちゃん……だっけ……？
ヒサシから色々聞いてるよ……
ユータの……彼女だった……よね……？」
――――――――！！
アツシの言葉に私は
顔を真っ赤にしながら驚いて立ち上がった――――！
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