#3 蒼い月の夜に

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見つめあったまま……刻は止まる…… まるでそこは……二人きり……取り残された様な世界…… そして……止まった時間は……ユータの言葉で…… ……魔法の言葉で……再び……動き出す…… 「今日は……ホント……ありがとな……  お前がいなかったら……俺……  ……きっと上手くいかなかった……!」 月明かりが……徐々に…… ユータの横顔を照らして行く…… 「……ステージで……俺が一番……  ……俺でいられるあの場所で……  ……お前に……伝えたかったんだ……大切な……事……」 私の瞳いっぱいに……涙が溜まる…… やっぱり……やっぱり思い過ごしなんかじゃ……なかった……! 「……お前がいると……ホッとするんだ……  なんていうか……その……  ……優しい気持ちになれるっていうか……」 少し顔を赤らめながら……ユータはうつむいてそう言った……
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