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見つめあったまま……刻は止まる……
まるでそこは……二人きり……取り残された様な世界……
そして……止まった時間は……ユータの言葉で……
……魔法の言葉で……再び……動き出す……
「今日は……ホント……ありがとな……
お前がいなかったら……俺……
……きっと上手くいかなかった……!」
月明かりが……徐々に……
ユータの横顔を照らして行く……
「……ステージで……俺が一番……
……俺でいられるあの場所で……
……お前に……伝えたかったんだ……大切な……事……」
私の瞳いっぱいに……涙が溜まる……
やっぱり……やっぱり思い過ごしなんかじゃ……なかった……!
「……お前がいると……ホッとするんだ……
なんていうか……その……
……優しい気持ちになれるっていうか……」
少し顔を赤らめながら……ユータはうつむいてそう言った……
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