0人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな夜を……
……私はずっと待ち焦がれていたんだよ……?
ユータの事が気になり始めたあの日から……
ずっと……ずっとこんな夜を……待ち続けてた……
夢みたいだ……
何の取り柄もない私が……
誰ひとり……私の事なんて……見てくれていないと思ってた……
「あんな気持ち……お前でなければ……
感じる事が出来ない……だから……」
言葉足らずなユータは……
伝える事が精一杯で……
もどかしさから……言葉に詰まっていたけど……
私には理解出来た……
ユータがどれほど私の心を……
私の存在を必要としてくれているのかって……
途端に留めていた涙が決壊して
ポロポロとこぼれ落ちる……頬を伝う……
そして再び私の瞳を見つめ……
指先で涙を優しく拭いながら……
ユータは私に……特別な言葉をくれたんだ……
最初のコメントを投稿しよう!