#3 蒼い月の夜に

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こんな夜を…… ……私はずっと待ち焦がれていたんだよ……? ユータの事が気になり始めたあの日から…… ずっと……ずっとこんな夜を……待ち続けてた…… 夢みたいだ…… 何の取り柄もない私が…… 誰ひとり……私の事なんて……見てくれていないと思ってた…… 「あんな気持ち……お前でなければ……  感じる事が出来ない……だから……」 言葉足らずなユータは…… 伝える事が精一杯で…… もどかしさから……言葉に詰まっていたけど…… 私には理解出来た…… ユータがどれほど私の心を…… 私の存在を必要としてくれているのかって…… 途端に留めていた涙が決壊して ポロポロとこぼれ落ちる……頬を伝う…… そして再び私の瞳を見つめ…… 指先で涙を優しく拭いながら…… ユータは私に……特別な言葉をくれたんだ……
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