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「……ん? あれ? 違うの?
なんだあ……オレ、お前ら最近すげー仲良いから
二人とも付き合ってんのかと思ってたよ。 わりーわりー!」
ゴンッッ――――!
ここでユータのプルプルと震えた
握りこぶしがヒサシの脳天を直撃――――!
そして続けざま、ヒサシの襟首をつかんでこう叫んだ。
「あ、あのなあ! お前……
なんでそんなテキトーなこと吹いてんだよっっ!!
つぼみだって…… アサキだって……
ビックリしてんだろーがっっ!!」
ヒサシが苦笑いしながらユータに謝っている……
まったくもう――――!
ヒサシは良いヤツなんだけど
こーいう調子の良いところがネックなんだよね!
そりゃあ……かなり動揺もしたし
もちろんユータが同じ気持ちである事……私は望んでるけど……
でも……今のユータの反応は少しだけ……残念だった……
否定はしてなかったけど……慌てながら弁解して
ヒサシに問い詰めるユータをみて、実は私のことなんて
大して気にかけてないんじゃないかって……
ライブ中の秘密のメッセージだって……
ただ私がそう思い込んでいただけで
テンションの上がっていたユータが
ノリで私に向けたパフォーマンスなのかも知れないし……
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