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そいつは、俺が昨夜、痴漢野郎から助けた儚げ美少年だった。
「おまえ…っ」
「こんなところでまた逢えるなんて…昨日はホントにありがとうございます。
あ、おれ西崎 尚翔っていいます。」
そいつ…西崎 尚翔は、馴れ馴れしく俺に話し掛ける。
「おンやぁ~?? なぁなぁ潤、この超絶美少年は誰かなぁ~??」
「……なんでてめぇがここにいんだ。」
いやらしく聞いてくる魁斗は無視して、西崎に聞く。
「え、おれ、この近くの高校に通ってるんです。」
「……は?」
「えっ?もしや上代(カミシロ)高校?」
「はい。」
「………………」
俺の通う高校だった。
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