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コイツに会ってから、自分がどんどん変化していっているのは感じていた。
でも長い間頑なだった自分の変化を認めるのはそう簡単じゃなかった。
ああ、もう。
クソ。
心の中で悪態をつく。
「なぁ…」
「?」
「お前の下の名前……」
「…尚翔、だよ。」
「…そ。
………尚翔。」
「!」
ぎこちないながらも俺が名前を呼ぶと、西崎───尚翔はパッと顔を上げ、まじまじと俺を見た。
今まで名字でしか呼んでこなかったのだから、当然の反応と言える。
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