大きな変化

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2人でサボると決めた後は、お馴染みの屋上。 もはや定番の場所。 10月に入り、気候的にますます過ごしやすくなった。 …但し俺と魁斗がいるせいで屋上に来る奴はほとんどいない。 謂わば独占状態。 まぁ、そこに新たに尚翔が加わったワケだが。 「え、先輩見てたの、さっきの体育…」 「俺の教室から丸見えだからな。」 さっきの今で話題に上がることと言えば、尚翔が失敗した高跳びで。 俺がその話題を持ち出すと、尚翔の顔が真っ赤になった。 「見事に失敗してたな。アレ、ちょっと笑った。」 「…恥ずかしい…」 …なんか… この俺が、コイツとこんな会話してるのが不思議すぎる。 いいんだけど。 なんつーか、俺も色々諦めたし。 諦めたというか、受け入れたというか。
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