562人が本棚に入れています
本棚に追加
───そんなある日のことだ。
「先輩、またサボってる…」
「…うるせぇ。」
昼休みになると、屋上に集合。
もはや恒例だ。
この学校の屋上は基本開放されている。
なのに、俺と魁斗、そして尚翔以外は誰も使わない。
理由は単純。
俺がいるからだ。
「つーかお前………自分のダチと飯食わなくていいのかよ?」
「それ、すごく今更…」
「うるせ。万が一の時に俺のせいにされても困るだけだから言ってんだ。」
まあ、こんなことを言ったところでコイツは聞き入れないがな。
「今日は先輩に、お土産がある…」
「土産?」
「うん。コレ。」
そう言って尚翔が取り出したのは、
「………」
購買のパン。
いや何でだよ。
最初のコメントを投稿しよう!