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俺が尚翔への違和感を強くしたのは、早くも翌日のことだった。
その日俺はとうとう出席日数のことで教師に呼び出しを食らい、生徒指導室で30分ばかり説教された。
そりゃあれだけサボってれば当たり前か。
だるいことこの上ないが。
「───これ以上授業への不参加が続くようだと、進級に大きく響く。」
開口一番、生徒指導の教師に投げられた言葉。
それはまずいな。
俺はとっとと卒業して、この閉鎖空間みたいな所から脱け出したいのに。
ま、真面目に出席していなかったのは自分なのだから、自業自得。
「次の期末試験で全教科80点以上取れば、出席日数が足りなくても辛うじて進級はできる。」
へぇ、なら話は早い。
要は良い成績取ればいいんだろ?
この教師、俺がそんな高得点取れるわけないと信じているらしい。
馬鹿にしたいならしてくれて構わない。
鬱陶しい連中に囲まれて大人しくしているよりもずっと良い方法だ。
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