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「悪ィ、遅くなった。」
「「っ!」」
扉を開けると、魁斗と尚翔がこちらに背を向け腰を降ろしていた。
俺が来るや、2人して勢いよく振り向き俺を凝視した。
そして慌てた様子で何かを鞄にしまう尚翔。
「………何。」
「いっいやぁ~~~~~潤、遅かったな!」
「先公に呼び出し食らってた。」
「へえ~~~…」
何やら様子がおかしい。
いや魁斗がおかしな奴なのは元からか。
尚翔も、少し変だ。
視線を斜め下に向け、俺を見ない。
いや、別に見てほしいワケでもないけどな…
俺が合流して暫くして、予鈴が鳴り出した。
「先輩達…授業行かない…よね。」
「尚翔クン今更~」
ダメ元で訊いてきた尚翔に、おどけて返す魁斗。
…いつも通り、だよな。
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