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ぼやぼや、じゃないな。
ぼや~ん、な感じ。
「あれ、でもオレ、こんな子同じ学年で見たことねーよ?何年?」
「…1年。」
「あ、じゃあ後輩だな。オレら2年!かわいい後輩だな~仲良くしよーぜ!」
何故か勝手に仲良くなろうとする魁斗。
「…おい待て。俺は仲良くする気なんてねぇぞ。」
「何言ってんの!こ~んなかわいい後輩、仲良くなって損ねぇって!」
「する気がねぇっつったらねぇんだよっ!」
大声をあげると、西崎がビクッとした。
わかってる。
こいつは今、俺に怯えてる。
俺に怯えて、そのまま俺に近づかなけりゃいい。
「西崎…とか言ったな。俺が怖いだろう?だから馴れ馴れしく俺に近づくな。俺は魁斗以外のヤツと関わるつもりはねぇ。」
そうだ。
俺は、人と関わっちゃいけない。
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