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便箋の中身を読んで、無言になる。
“気持ち悪い”という感情しか湧いてこない。
ふと、封筒の中にまだ何か入っていることに気づく。
「………」
絶句。
昼間の魁斗の話を思い出す。
『コンドームが入ってたんだよ。』
そして、この手紙。
『性行為してもいいくらい。』
同封されていたのは、
コンドーム。
「……魁斗の話は、マジだったってことかよ。」
俺が思わず呟いた言葉に、尚翔が驚愕の表情で俺を見上げた。
「魁斗先輩から…聞いたの…?」
「あ? ああ………聞いた。」
「………」
尚翔は苦しげに顔を歪め、視線を落とした。
「潤先輩には、知られたくなかった。」
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