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「迷惑と思ってたら、傍にいていいなんて言わねぇ。仮に迷惑だったとしても、………………………お前が、危ない目に遭う方が、よっぽど嫌だ｡」
よほど安心したのだろうか、俺の口から放たれるのは、素直な気持ちだった。
「さっきも…偶然とは言え俺が居合わせてよかった｡」
そう言って、
俺は、尚翔を抱きしめた。
「…っ！」
尚翔が息を呑む音が聞こえた。
この行動は、無意識じゃない。
俺が自分の意思で……したくてしていることだ。
「…責めるような言い方したな。悪かった｡」
「………」
「言っただろ、心配だって｡」
大人しく俺の腕に収まる尚翔の頭に、顔を埋める。
男の割にさらさらとしたその髪をそっと撫でた。
「どうでもいいなんて思わねぇ。…お前ならいい。お前になら、迷惑かけられてもいい｡」
「潤…先輩…」
「俺を頼れ｡」
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