理由が無くても守れる権利

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「…心配に決まってんだろ。」 溢れたのは、本心。 魁斗だからこそ吐露できる想いだった。 「潤…やっぱ尚翔クンのこと…」 「ああ。」 「………」 いつもは騒がしい魁斗が、今は静かだ。 屋上から見える景色を眺めながら、俺は続ける。 「俺はアイツが好きだ。」 「………」 「誰にも触らせたくねぇと思ってる。」 ストーカーから尚翔を守りたいと思うのは、もちろん危険な目に遭わせたくないのもある。 けれど多分、それ以上に───俺以外の人間がアイツに触れるのが癇に障る。 昼休みになったら、即行でアイツの教室に行くか…
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