理由が無くても守れる権利

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パイプベッドに尚翔の身体を横たえると、さっき身に付けたばかりの服を脱がせていく。 上も、下も。 脱がせていくごとに、露になる肌色が増えていく。 全てを取り去った後、俺も上半身に身に付けていた物を全て脱いだ。 「…尚翔。」 「あっ…」 目の前にある滑らかな白い肌に、手を触れさせる。 「尚翔。…綺麗だ。」 胸から腰にかけて、ゆっくりと手を滑らせると、尚翔が甘く啼いて身動ぎした。 頬を紅潮させ、潤んだ双眸で俺を見上げている。 そのまま手を太腿まで移動させると、ビクンと跳ねた。 その光景に、ひどく興奮してしまう。 そっと舌を這わせる。 吸い上げ、そして優しく上書きするように舌でなぞる。 触れるたびに跳ねる、その細い体躯を愛おしく思う。 固定するようにその腰に手を回し、丹念に愛撫を続けた。 片手で腰を抱きながら、もう片方の手で腰に触れ、太腿に触れていく。 やがて、一番敏感に感じていた場所に触れた。 「───あッ…」 硬く張り詰めたソレを包み込むと、尚翔の喉から甘く漏れた。 緩やかに手を動かしながら、俺はスラックスのベルトを外し、そこを緩めた。 それから尚翔の身体に自分の身体を重ね合わせると、 「あっ…! あ…あぁぁ…ッ」 「っ…」 互いを触れ合わせ、一緒に包み込んだ。 絶え間無く与えられる刺激に耐えきれないかのように、蜜が溢れ、濡らしていく。
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