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穿つ角度を少し変えて擦ると、尚翔の身体が大きく震えた。
“ココ”か…
反応が敏感になったことを確かめると、律動を一層速くした。
「あっ……! あぁ…ッ」
甘く啼きながら俺にしがみつく尚翔。
愛おしくて堪らない。
擦れた部分が熱く、気持ちがいい。
止まらない。
止められない。
お前を求める身体の熱も。
お前を想う気持ちも。
「っ……尚翔、もう…」
「せん、ぱ…い…」
もう限界だった。
一瞬、目の前が真っ白になって、それから脳天を貫くような快感に襲われる。
尚翔のナカで達したのだと理解するのに、数秒は要した。
「………尚翔……」
「ハァ…ハァ…」
荒く呼吸をする尚翔の額にキスをする。
全てを吐き出した己の欲望を引き抜くと、俺は尚翔のほっそりした体躯を抱き締めた。
「尚翔………気持ちよかった。」
「………おれも……」
遠慮がちに俺の背中に手を回し、尚翔も抱き締め返してくる。
互いの体温を感じながら、交わった熱の余韻に浸っていた。
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