562人が本棚に入れています
本棚に追加
/211ページ
「そうか~~~~とうとうくっついたか~~~~」
「………」
「ほんっっっと焦らしてくれちゃって! どうせくっつくのわかってたんだからつべこべ言わずとっとと素直に恋心認めちゃえば良かったんだよ!」
「…恋愛ドラマみてぇな言ってんじゃねぇ。そう簡単にいくかよ。」
尚翔と結ばれた次の日。
報告する気は無かったが、魁斗がクソ程しつこく訊いてきたから、仕方無く昨夜の出来事を話した。
予想通り、1人盛り上がる魁斗。
「オメーが尚翔クンのことめちゃくちゃ気にしてたの、端から見ててバレバレだったんだからね!? 尚翔クンを見つめるオメーの顔、超・甘々だったからね!?」
「んな顔してねぇ!」
「いーーーやしてた! 絶対してた! この無自覚ッ!」
…うぜぇ…
色恋沙汰でコイツに茶化されるのが癪でならない。
『自分は最初からわかってた』と言わんばかりのドヤ顔もムカつく。
俺はジロリと魁斗を睨んだ後、屋上から見える景色へと視線を移した。
最初のコメントを投稿しよう!