過去の女

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夜。 俺と尚翔は、俺のアパートで数時間程過ごした。 …まぁ、そのうち大半は…身体を重ねていたワケだが。 夜もだいぶ更けてきた頃、そろそろ尚翔を帰すことにした。 「尚翔、送る。」 「え、いいよ。そこまでしてもらわなくても…」 「いいから。」 付き合っても尚、遠慮してくる尚翔を遮り、俺は軽く身支度をする。 もっと一緒にいたいと思うのは、俺だけなのか? いつの間にか、俺の方が好きみたいになっている。 それがなんとなく悔しい。 「あれぇ~? 潤じゃ~ん。」 不意に響いた甲高い声に、俺は思わず足を止めた。
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