孤独な自分

5/33

562人が本棚に入れています
本棚に追加
/211ページ
「……で?勢い余ってOKしちゃったわけだ、高藤先輩は。」 「してねぇ。」 「だって勝手にしろってことはつまりそういうことなんでしょ?」 「そういう意味で言ったんじゃねぇ!」 あれから俺は魁斗と学校を早退して、マク○ナルドにいた。 とりあえず一部始終を話したのだが、こいつはこいつで明らかに面白がっている。 「そもそも男が男に助けられて惚れるってどういうことなんだよ…。」 「そんだけ潤がカッコイイってことっしょ。」 「茶化してんじゃねぇよ!」 ああくそっ! こいつと話してても話になんねぇ。 「つか、勝手にしろってこたぁ、関わってもいいってことだろ。 ……まぁ、いい機会なんじゃねぇの?」 「どういうことだよ。」 「おまえもそろそろ人と関わった方がいいってことだよ。 傷つけるの怖がってるだけじゃ、前には進めねぇよ。 俺だって、ずっとおまえと一緒にいるわけじゃねぇんだからよ。」 深く突き刺さった。
/211ページ

最初のコメントを投稿しよう!

562人が本棚に入れています
本棚に追加