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「……で?勢い余ってOKしちゃったわけだ、高藤先輩は。」
「してねぇ。」
「だって勝手にしろってことはつまりそういうことなんでしょ?」
「そういう意味で言ったんじゃねぇ!」
あれから俺は魁斗と学校を早退して、マク○ナルドにいた。
とりあえず一部始終を話したのだが、こいつはこいつで明らかに面白がっている。
「そもそも男が男に助けられて惚れるってどういうことなんだよ…。」
「そんだけ潤がカッコイイってことっしょ。」
「茶化してんじゃねぇよ!」
ああくそっ!
こいつと話してても話になんねぇ。
「つか、勝手にしろってこたぁ、関わってもいいってことだろ。
……まぁ、いい機会なんじゃねぇの?」
「どういうことだよ。」
「おまえもそろそろ人と関わった方がいいってことだよ。
傷つけるの怖がってるだけじゃ、前には進めねぇよ。
俺だって、ずっとおまえと一緒にいるわけじゃねぇんだからよ。」
深く突き刺さった。
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