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「潤先輩。」
「………」
「おっ尚翔クンじゃーん。ちわー。」
「魁斗先輩、こんにちは。」
資料室での一件から一夜明け。
西崎はいつものように、俺達のいる屋上へ来た。
西崎はいつも通り。
魁斗もいつも通り。
気まずいのは俺だけか?
今になって、強引にキスしたことがじわじわと恥ずかしくなってきた。
なんで俺はあんなこと…
つーか俺もなんでこんな恥ずかしがってんだ。
キスなんて初めてじゃねぇだろうが。
「潤先輩?」
「っ! 何だよ…」
気がつくと、西崎が俺の顔を覗きこんでいた。
いきなりの至近距離に、不本意にも心臓が跳ねる。
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