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突然絡んできた不良数人を、俺はうんざりしながら見やった。
…何だコイツら。
こうして絡んできたってことは、どこかでやり合ったんだろうが、全く見覚えがない。
「うわー俺らすっげー運いいわ! ぶっ殺してやりてーと思ってた奴に会えたんだからよぉ!」
「高藤ぉ、あん時の恨み、今日こそ晴らしてやるよ。」
「………」
やはりどこかで喧嘩したことがあるらしい。
…………まっっっっったく、覚えてねぇ。
つーか、色んな奴と喧嘩してきたから、最早誰とやったかなんていちいち記憶していられない。
「あー…と……どっかで会ったか?」
「ああ!? まさかテメェ、覚えてねーとか言うんじゃねーだろうな!?」
そのまさかだけどな。
「テメェ……あん時といい、どこまでもコケにしやがって!!」
「あー、マジで今日こそはぶっ殺してやんねーと気ィ済まねぇわ!!」
「あん時の俺らと同じと思うなよ!!」
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