小さな変化

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はぁ…もう。 これは喧嘩は避けられないな。 周りにいた通行人は、何事かとこちらを見ている。 悪い意味で注目の的だ。 人が少ないのが唯一の救いだな。 できれば場所を移したいが…それも難しそうだし。 「…先輩…」 「!」 …忘れてた。 西崎の存在を。 西崎は不安そうな顔で俺を見上げている。 …とりあえずコイツを先に帰してからだな。 「西崎、お前は先に帰れ。」 「え?」 「今からはお前がいても何の役にも立たねぇ。むしろ邪魔なだけだ。だから帰れ。」 「………」 俺の言葉に、西崎は明らかに落胆した様子を見せた。 いや、がっかりされてもな… 下手に目を付けられても困るし。 「つーか高藤よぉ、今日はかわいこチャン連れてんじゃねーか。」 「いやよく見ろ、ソイツ男だぞ。」 ………早速目ェ付けられてんじゃねぇか…
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