小さな変化

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ガスッ!! という鈍い音と共に、その頬にストレートを叩き込む。 俺がまっすぐに向かってくるとは思っていなかったのか、ソイツは為す術もなく、いとも簡単に吹っ飛んだ。 そして今の一撃が余程効いたのか、鼻血を出しながら気絶した。 「先輩…」 「…だから帰れっつっただろうが。」 西崎は怯えている。 不良の喧嘩に巻き込まれるなんて経験、したことがない奴なら当然だ。 見たところ怪我はしてなさそうだ。 少しだけ安心する。 ………安心? 安心、したのか? 俺は。 「先輩、後ろっ…」 「!」 西崎の声に我に返る。 背後を振り返ると、まさに他の3人が俺に襲いかかってくるところだった。
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