小さな変化

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「先輩、大丈夫?」 「…!」 後ろから聴こえた声に振り向くと、西崎がそこに立っていた。 結局、帰らなかったのかよ… 不良の喧嘩なんか見ても何にもならないのに。 「お前には大丈夫じゃなく見えるのか?」 「そうじゃ、ないけど…殴られてたから…」 「喧嘩なんだ。多少は殴られもする。大したことねぇよ。」 …別に、コイツを安心させる為に言ってるワケじゃない。 ただ、心配そうな顔で俺を見上げてくるのが煩わしいだけだ。 「とりあえず、さっさと行くぞ。コイツらが目ェ覚ましたらまためんどくせぇことになる。」
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