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こんなの、俺には慣れた光景だ。
なのに今はひどく煩わしい。
本当に、なんでこんなにイライラするのか。
俺は立ち上がって教室中をジロリと見渡し、
「…ジロジロ見てんじゃねぇぞ。」
そう吐き捨て、教室を出た。
別に屋上に行かなくとも、無人の場所なんて学校にはいくらでもある。
…例えば、俺が西崎に無理矢理キスした、あの資料室とか。
そんな気まずい過去があったとして、今の俺にはどうでもよかった。
とにかくあの負の感情の視線から逃れられれば。
とにかくアイツに会わずに済めば。
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