562人が本棚に入れています
本棚に追加
/211ページ
「…うわ、高藤だ。」
「ホントだぁ…私まだ殺されたくないー…。」
近くで聞こえるヒソヒソ声。
俺はこの学校では浮いた存在だ。
俺の通う高校に不良がいるのは珍しくない。
その不良たちも特に問題行動を起こすわけではない。
だが、俺は違う。
俺に喧嘩を売ってくる不良どもを叩きのめし、叩きのめし、叩きのめしていたら、いつの日からか俺は『狂気の高藤』なんてわけのわからないあだ名をつけられ、恐れられるようになった。
唯一、幼なじみの魁斗だけに、俺は心を開いていた。
最初のコメントを投稿しよう!