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西崎は無様な体勢でクッションに収まった。
………何やってんだ、アイツ…
フッ…と笑いが零れ、そしてハッとする。
アイツを見て和むとは、俺らしくない。
そもそも何故、俺はさっきからアイツの姿を追ってるんだ。
見なきゃいいのに。
わかってるのに、目で追うのをやめられない。
多分、アレだ。
アイツが授業受けてるところを見たことがないから、珍しく感じているだけだ。
そう思っていた、その時。
知らない奴が西崎に駆け寄り、肩に腕を回したのだ。
俺にとっては知らない奴。
西崎にとっては見知ったクラスメイト。
そう、クラスメイトなんだ。
それなのに。
─────ガンッッッ!!
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