大きな変化

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それまで教師の声だけが流れていた教室に突如響いた乱暴な音に、その場の空気が一瞬で凍りついた。 その音の主は、他でもない俺。 俺が、机の脚を蹴った音だ。 授業を行っていた教師が、怒ったような声をあげた気がするが、そんなものどうでもいい。 …イライラする。 西崎が…あの顔も知らない奴にベタベタ触られているのを見て、それが───どうしようもなく苛立つのだ。 …何なんだよ。 何なんだよ、コレ。 あの光景を見てイライラし始めたのは確かだ。 けれど、だからと言って何故イライラするのかわからない。 わからないから………余計に苛立ちが増す。 西崎とソイツはすぐに身体を離したが、西崎は嫌な顔ひとつせず、ニコニコとソイツに笑いかけていた。 それを見て、苛立ちとは別に胸にざわつきを感じた。
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