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「男子生徒の諸君、僕の呼びかけに答えてくれて感謝する」
社会科準備室の一室を無断で借り、僕の変態仲間(僕は真人間だが)五人を集めての集会。
「で、今日は何ですかな、師匠。まさか……学校の図書室の奥にあるエロ本の隠し場所がばれましたか?」
ザ・エロ本マスターの称号を与えられた眼鏡ノッポ君こと鈴木は焦り顔を浮かべていた。
「いや、あれはまだばれてはいない。僕の隠し場所は完璧だ、問題ない」
図書室の最奥にある本棚。その本棚にある本のいくつかの本のカバーを外し、エロ本を隠すという……いや、そんな事より。
「何だ隅谷、良作のエロゲーでも見つけたと言うのか? なら早くタイトル名を言え!」
「いや、違うから」
エロゲー担当偏差値七十の参謀君は眼鏡を上げて机を叩く。
「何だ違うのか……」
非常にがっかりした様子である。
「隅谷兄さんよぉ~、まさかとは思うが、彼女が出来たとかいう報告をする為に集めたとかではないだろうなぁ?」
自称、リアルが充実している奴を皆殺しにしてやるかもしれない男はギラッと目を光らせる。告白する前に振られて二次元に走って変態と化した危ない男だ。彼女が出来た事など報告しようものなら殺されるかもしれない。
「そ、そそそそんなわけないじゃないかぁ~この僕に彼女なんて出来る訳ないさぁ~」
嘘が苦手な僕だ。取り敢えずここは話を逸らそう。
「え? 何? 親分、まさかパンツめくり大会でもおっぱじめるのですかい?」
通称、パンツ食べるマンは涎を垂らしながら「ぐへへ」と口角を釣り上げた。本人曰く言った言葉は冗談半分本気半分らしいが本当の所は分からない奴である。
「う~ん、それに近い感じかな?」
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