第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
 恋人と抱きしめあって、じゃれるようにして軽く触れるキスを繰り返す。  寄り添ってくるその温(ぬく)い温度が愛おしくて、抱きしめたら離せない。  ある日、いつものようにじゃれ合っていてキスをした時、したの先を少しだけすべり込ませてみた。  そうしたら凄い力で胸を押された。  驚いて見つめ返すと、恋人は少しうろたえながら、びっくりしちゃってとかなんとか……  なるほど……。そこで思い至った結論――初めて、なんだ?  言葉にすれば恋人はその可愛らしい唇を軽くとがらせる。  そんな仕草も、すっげえ可愛いと思ってしまう自分はもう、こいつから離れられない―――            Fin.
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加