第1章

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『ちゃんと時間守ったらどうですか。』 『うわ、小滝くんまでそー言う?』 『当たり前じゃないですか。』 『てかさ、小滝くんいつまで敬語なの?うちら同い年じゃん。タメでいいよ。あと、泉さんじゃなくて優香でいいのに。優ちゃんでもいいよ?』 『いや、いいです。』 『え~堅いなほんと! てかうちも小滝くんとか呼んでたね!彰吾くんて呼ぼうかな。』 『仕事してください。』 『してるよ?ほら、ちゃんと。うちおしゃべりしてても仕事できるから。よし、彰吾くんて呼ぼ♪』 確かに彼女の前には商品がきっちり並べてあった。 『ご自由に。なんでもいいですけど。』 『じゃあ、彰吾くんは優香って呼んでね!』 さすがにそれは無視するとして商品を次々並べていった。 『小滝くんレジおねがーい!』 店内には人が増えていた。 『はいっ。』 素早くパンのケースをしまいレジに向かった。
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