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見えるのは真っ白な天井だった
ぼんやりと回りを見渡す
クリーム色のカーテン
電子を鳴らす機械からのびるチューブは自分の手首に繋がっていた
…ここは…
そう思ったのと同時にシャッとカーテンが開けられた
『!!…熊宮さん…!
…先生っ…!』
その人は見て驚くなりバタバタとかけて行った
…先生?…ここは、病院…?
するとまたバタバタと音を立てて複数の人がかけてきた
『伊織…!!』
真っ先に入ってきたのは目に涙を貯めた顔の女の人
それとほぼ同時に
同じようすの男の人も入ってきた
『伊織!…良かった!』
その瞬間強く手を握られた
『いやっ…!』
ばしっ
握られたその手を思い切り払ってしまった
『誰よっ…? 』
『伊織……?』
『何言ってるんだ伊織、お父さんとお母さんだよ』
『?』
理解できない
お父さんとお母さん…?
この人達が…?
『伊織…?』
『い、お、り…?』
『伊織?どうしたんだ…?』
『いおりって…わたし、の、こと…?』
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