第1章

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まもなく医師による精密検査などをさせられた 診断結果私は… 『記憶、喪失…?』 医師は口を開いた 『おそらく記憶が失われてるものと思います。事故によるショックによるものかと… 今のところ記憶が回復するかはわかりません…。』 私が記憶喪失だというの…? そんな、でも言葉を理解でき、しゃべれる。ここが病院だと言うこともわかった…けど 『生活に必要な知識は覚えているものも思われます。 しかし、家族、友人、さらにご自分のことは全く覚えていないということになります。』 私は自分が誰なのかすら全くわからなかった。 『そんな…』 母と名乗った女の人は泣き出してしまった。 父と名乗る男の人は女の人の肩に手をおき黙っている。 『今のところ治療法はわかっていません。ですが、なんらかの衝動やはずみで思い出すこともあります。本人が1番不安な状態です。できるだけ寄り添ってあげてください』 そう医師は告げて行った。
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