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「何で止めるんだよ」
剛が菜津を睨む。
「こんなの奈緒だって望んでない。そうでしょ奈緒?」
菜津が泣きそうな顔で奈緒を見た。
「う、うん」
奈緒はどうすれば良いのか分からなかったけど、親友の菜津の泣きそうな顔を見て、とりあえず頷いた。
確かにさっき菜津が言った通り、下手に騒いで逆上されるほうがイヤだ。
「ほら、奈緒もああ言ってるんだから、みんなもう止めよう」
菜津に促がされて、集まっていた男子生徒たちは、渋々自分の席に戻った。
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