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奈緒の携帯電話が鳴る。出るとクラスメイトの津村健司だった。
「もしもし?」
『オマエ何なんだアレ?』
突然健司が質問してきたので、奈緒は意味が分からなかった。
「アレって何?」
『見てないのか?』
「もしかして盗撮っぽい写真のこと?」
『ああ、それだ。何であんなのがあるんだ?』
「はぁ? 知らないわよ。だいたい私のガラケーで見れないし、どんな写真が写ってるのよ?」
『それは色々な角度からオマエのことを写してる写真だよ』
「え~~~~、それって何なのよ? 気持ち悪いなぁ」
奈緒は背筋が寒くなった。
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