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「何で隠すんだ？ オマエが犯人なのか？」
「怪しいなコイツ」
健司の背後から、奈良原剛が口を挟む。
「出せよ」
「イヤだ」
「おいおい、じゃあ認めるんだな？ オマエが犯人だって」
「違う。ネットに流してなんかない」
「はぁ？ どういう意味だ？」
健司が眉を曲げた。
「いいから出せ！」
剛が大地に掴みかかり、ポケットを物色する。
「止めろよ！」
暴れる大地から、剛は無理矢理スマートホンを取り上げた。
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