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明日の天体観測会の為の買い物のはずなのに、なぜか三人が向かったのは、輸入雑貨のお店である。
「わぁ~可愛い~~~」
奈緒が嬉しそうに目を輝かせた。
「本当。超カワイイね」
すぐに菜津が微笑みながら奈緒に合わせる。
奈緒との買い物は、いつもこんな感じだ。琴音は奈緒のリアクションに合わせる菜津のことを、いつも感心していた。
奈緒は可愛いから、学校でも男子生徒から人気があって、いつもちやほやされているし、
一人っ子で、両親に甘やかされているお嬢様体質なので、人に合わせるより、まず自分が興味のあるものに目が向いて向かってしまう。
もちろん本人には悪気はなく、幼い頃からそういう風に育てられているから、それが地なのだ。
それを嫌う子もいるけど、琴音は腐れ縁で慣れているし、最近は菜津が奈緒の子守をしてくれるから、すごく楽だった。
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