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琴音は奈緒と待ち合わせ時間と場所を決めると、菜津も誘うことにした。
電話をかけると、すぐに菜津が電話に出る。
『もしもし』
「ああ菜津。これから奈緒と明日の買出しに行くんだけど、一緒に行かない?」
『えっ、本当に? うん、うん。行く、行く』
「じゃあお昼に奈緒の家に集合ね」
『OK。じゃあ後でね』
菜津は嬉しそうな声でそう言うと、電話を切った。
琴音は急いで部屋を出ると、母親に小遣いの打診をする。
なんせ無駄遣い出来る小遣いなんて、限りなく0なのだ。
娘の打診に対して、母親は夏休み期間中の家事の手伝いというバイトをするということで、固い財布の口を開いてくれた。
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